
10月26日,東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授を訪ね、お話を伺いました。川島教授は、任天堂DS「脳トレ」で有名です。
社会貢献として、得た収益を脳の形状、血流を調べる機能的MRIなどの研究設備に投じて、高齢期をいかに健やかに豊かに暮らすかをテーマに脳の活性化について研究を続けていらっしゃいます。
軽度認知機能障害(東北大学の調査では軽度認知機能障害の方を追跡調査すると、2割の方が認知症を発症する)の方に半年間、川島教授らが開発した、単純な読み書き計算を使う「作動記憶トレーニング」をしていただいた結果、約9割の方が認知機能が正常化し、その後数年間は正常値を維持することがわかったそうです。
全国で1200以上の介護施設に導入され、約12000人の認知症の方の症状改善に効果をあげており、また、「脳の健康教室」として、全国の自治体約400会場で5000人以上の方が取組み、脳機能の維持・認知症予防に役立っているということでした。